シニアNavi 岡山 vol.09 2013年春号
27/44

奢そのもの。施工には高い精度はもちろん「手塚思想」への深い理解を求められた。その現場を指揮したのがユージー技建株式会社の児玉博文建築部長だった。 「枕元には必ずメモを置き、夢うつつに思い浮かべた施工法まで書き留めた」という児玉は、手塚との打ち合わせに際しては、様々なアイデアや疑問をフリーハンドのスケッチとともにまとめた資料を必ず数十枚用意した。打合せの席では、手塚からも同様、何十枚ものアイデア・スケッチが提示され、議論を重ね双方の理解に結んだ…。こうして、まさに技術者と技術者の真剣勝負が繰り返され、続いて昨年の佐賀県鳥栖市のオージー技研・九州支店でも、美しい無柱空間を完成させた。 講演会でまず紹介されたのは、屋根の上で生活が展開する「屋根の家」。そして、一周200メートルの楕円型の屋根上空間を形成する「ふじようちえん」。これらの作品を発表するごとに、その着眼点のユニークさが話題となる手塚氏だが、講演の締めくくりでは「建築はアートとなり得るがアートではない。アートとは作家から湧き出る表現である。その自由さに人々は感動を覚える。アートは作家個人のものであり、作家は大衆を相手にする必要はない。社会の評価は後から付いてくるものだ。ところが建築の世界ではそうは行かない。人や社会に使われ愛され、幾十年幾百年の時を経て力を発揮するのが建築だ」と断言。アーチストではなく、常に技術者としての建築家であろうとする、そんな手塚氏のパーソナリティーにこそ、児玉はシンパシーを感じたのかもしれない。27手塚貴晴 講演会土地や不動産ありませんか?〒701-4303 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍4544-5【営業時間】8:00~17:00(定休日:第2/4土・日・祝)土地・不動産のご相談はお電話 : 0869-34-4561メール : moriyasu@ug-giken.co.jp貸そうかな、売ろうかな、どうしようかな?講演会は抽選会などもあり大盛況1964年東京生まれ。リチャード・ロジャース・パートナーシップ・ロンドン勤務後、1994年に手塚建築企画を手塚由比と共同設立(手塚建築研究所に改称、97.07)。2009年から東京都市大学教授。手塚 貴晴氏1997 通商産業大臣賞グッドデザイン金賞(副島病院)1998 日本建築学会作品選奨(副島病院)2000 東京建築士会住宅建築賞(鎌倉山の家)2003 日本建築学会作品選奨(屋根の家)2005 日本建築学会作品選奨(越後松之山「森の学校」キョロロ)2007 経済産業大臣賞 キッズデザイン賞金賞 感性創造デザイン賞、     経済産業大臣賞 グッドデザイン賞 インタラクションデザイン賞、    アジアデザイン大賞(ふじようちえん)2008 日本建築学会賞(作品賞)(ふじようちえん)2009 日本建築家協会賞(ふじようちえん)受 賞山や林畑や田んぼ空き家や空き地

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です