シニアNavi 岡山 vol.12 2013年冬号
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ナビ 終活という立場で考えると、元気なうちに整理し始めるのがベストですね。高橋 結局、残された遺族が困るんです。その前に、自分の持ち物を整理するにはどれくらい時間や費用がかかるのか、前もって理解し準備しておくのは大事です。國塩 どこに何を頼むのかということを記しておくのも大事です。片付けに入っていると「私が亡くなった時のために名刺をちょうだい」と、声をかけられることがあるんです。それだけでも、どこかに貼っておけば役に立ちますし、エンディングノートとかに、遺言などと一緒に生前に自分が依頼した業者さんの名前を書き付けておけば、指針にもなります。高橋 そこに見積でも付いていたら、言うことないですね。林 ある程度先のことを考えて物を片付けるのも大事です。依頼先で、よく天袋に片付けた物を取ってと言われるんですが、若い時に片付けてそのまま触れなくなってるケースが多いんです。元気な人でも高齢になると、踏み台に登るのが難しくなります。なので、70〜80歳ぐらいの高齢者宅では、あまり動かなくてもいいような動線を考えてあげるんです。膝や腰が痛いと下にも物が置けないので、手が届く範囲に片付けないと使えないんです。國塩 ありますね。天袋を開けたら20年前の物とか出て来たり。林 元気なうちにそこまで考えておかないと、片付けることもできなくなります。高齢になったら、2階に物大切なのは、元気なうちに身の回りを整理し身軽になることくしてほしい」といったこともありました。引き取らせて頂いた物を、持って帰って終わりではなく、そこからきちんと処分するところまでが私たちの仕事なので、ご請求する金額すべてが利益ではないことを、ご理解頂きたいと思います。高橋 新しく家を建てる時は、あまり安くと言うと、良いものができないのは理解できるけど、解体する時は形を無くしてしまうので、つい安くと思ってしまうのでしょうね。林 そうして空き家が増えるんです。私も、ボロボロの家を買って欲しいと言われた経験があります。たぶんその家は今もそのままです。ナビ 家を倒すと固定資産税を払わないといけなくなるので、空き家のまま放置しているのが多いと聞きますね。高橋 そのあたりは、法律自体を直さないとどうにもならないですね。町中の空き家とかは、転用が難しい場合も多くて。屋根が抜けて解体する事になった家なんですが、コの字に家に囲まれ、入れるところは駐車場に面した人一人通れる道しかない。解体しても、通り道のある駐車場の持ち主ぐらいしかこの土地、買えないですよね。中には、長屋になっていて単独で壊せないところもあったりしますね。ナビ そんな事になると益々放置されますね。高橋 そうなんです。人が住まなくなった家は、どんどん傷んでいきます。放置しておくと危ないんです。例えば、3軒並びの長屋を一部解体しても、残りの棟を簡単に塞いだだけだと傷みは止まらないし、次にそこへ入る時はかなり危険な状態になります。プロの力を上手に借りて、物を溜め込まない生活習慣を身に付けよう。片付けは終活のスタート座談会親の家の片付け方10

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