シニアNavi 岡山 vol.12 2013年冬号
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    継続を表現するのに、「千年の田八百の生」という言葉があります。千年変わらぬ田畑の風景ですが、耕す人々は幾世代も変わってきました。変わらず存在するものの陰には、必ず変革し続ける人々の努力があります。田畑を残そうという強い意志と、残すための日々の改革があってこそ、田畑は残る。つまり存続し続けることができます。 いのうえグループは、平成二十五年に創業百年を迎えました。大正二年に創業した「いのうえ」は、この記念すべき年を全社員はじめ多くの皆さまと共に笑顔で迎えることができました。ここまで育てていただいたみなさまに感謝、感謝の一年でした。 この百年、世界大戦を経た大正、昭和、平成という時代は、人々の暮らしや価値観が劇的に変化しました。決して変えてはならないものと、時代に合わせ改革が必要なものを選び続けることで、皆様に選ばれ、存続することができたのだと考えています。つまり、その選択は、単に時代に迎合するのではなく、お客さまにとって最良の道を選び続けるということです。 では、いのうえの変わらぬ意志とは何でしょうか。それは、人間の尊厳に一番近い仕事をさせていただくという感謝と地域社会に貢献するという信念です。儀礼文化企業として人に、社会に、お役に立つことこそが存在意義にほかなりません。 その創業百年を迎え、育てていただいた地域の皆様へのさらなる恩返しを念じていた矢先、第十二代倉敷商工会議所会頭という大役を仰せつかりました。倉敷市には、中四国一の出荷量を誇る水島臨海工業地帯、また中四国一の観光客数を受け入れる倉敷美観地区があり、さらに倉敷中央病院、川崎医科大学付属病院などの全国有数の医療ネットワークで、安全・安心の福祉環境があります。ですから、地方都市とはいえ、非常に中身の濃い商工会議所です。この重責を担わせて頂くからには、その役にふさわしい道徳観、さらに精神性の高さを磨かなければなりません。 そこで、わたしを導いてくれるのは恩師、山田無文老大師や河野太通老大師の禅の教え、また黒住教教主黒住宗晴さまの教えであります。  わたしは六十一歳の時に河野太通老師がご住職としてお勤めの、姫路市にある龍門寺にて得度をいたしました。年末年始特集インタビュー仏のおしえに支えられ六十一歳の得度を経て百年企業に見る千年の田しょうりっしょみなしん自分自身を 生き抜く 幸せ「立処皆真」こうのたいつうやまだむもんOkayama Human Talk30

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