シニアNavi 岡山 vol.12 2013年冬号
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 お子さん達にとってはただのガラクタに見えても、ご両親の持ち物の中には、愛用の品や思い入れのある物、先祖から受け継いだ家宝など、実は歴史的価値があったり、高価な品もあったりします。それだけでも見分けるのは大変ですが、コレクションの類いともなると、本人以外はほとんど価値がわかりません。大切なコレクションを、二束三文で売ったり、捨ててしまわれないようにするためにも、身内の方や同じ趣味をお持ちの方などに譲ってあげるなどして、早めに貰い手を見つけておくことです。これは、できればご本人にやってもらうのがベストです。コレクションをするのなら、きちんと受け継いでくれる人を探すのも、集めた者の責任。「もったいない」と思うなら、なおさらです。大切な物だからこそ、最後まで自分で面倒を片付けで深まる、親子や家族との絆ペースに合わせて行うということ。私が最近手掛けたお宅で、亡くなったご主人の遺品や奥さま自身の持ち物の整理を依頼されたケースでは、完了までにおよそ2年かかりました。実際この方はまだ元気で、仕分け作業にも積極的に参加して下さいましたが、衰えが進むとそんな作業も一苦労。思ったほど進まないのが現状です。そんな時、一番やってはいけないのは「今は大変だから、何もしなくていい」と言ってしまうことです。その言葉の裏に隠された「亡くなってから適当に処分すればいい」という思いは、口に出さなくても見透かされてしまうもので、これはご両親の人権を無視した考えにほかなりません。ご両親を大切に思うなら、ぜひ元気なうちにゆっくり お子さんは、両親の仕分け作業をできるだけ手伝い、思い出の品や愛着のある品々に込めた思いやエピソードなどを、じっくり聞いてあげて下さい。そうする事で納得し、あれだけ捨てるのを嫌がっていたのに進んで処分してくれるようになるものなのです。肝心なのは、こういった作業をご両親の話を聞きながら、少しずつ不要になった品々を処分し、物へのしがらみから解放して身軽にしてあげて下さい。 先にご紹介した未亡人も、現在〝終活〞として、ご自身の財産や持ち物の整理に取り組みはじめました。80歳を区切りに、2〜3年かけて計画的に処分していくおつもりなのだそうで、そのお手伝いをさせて頂いています。遠方にお住まいだったり、忙しい時はプロの手を借りることで、作業効率もぐんと上がりますよ。冒頭に「10年、20年後は…」と質問しましたが、今度はお子さんの立場で「あと何年元気なご両親と一緒にいられるのか、じっくり話す機会がどれほどあるのか」と考えてみて下さい。先延ばししている場合ではありません。実家の片付けを始めるのは「いつか」ではなく「今」なのです。親の家の片付け方6

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