シニアNavi 岡山 vol.14 2014年夏号
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すが、わたしはいたって平凡な人生です。 ドメスティックと言えばドメスティック、ゆったりと言えば、ゆったりとした人生。日本が好きで、岡山や玉野を愛してやまない地方人ですよ。 実は慶應大学入学時に保証人になってくださった方から、「大学4年間は社会人になるための助走期間。いろいろ経験して遊んでこい。けれど、社会人になったら懸命に仕事をしろ」と言われました。そこで、その約束を守り、銀行に入行してからは、ひたすら仕事に打ち込みました。ふり返っても、十分満足できるくらいよく仕事をしてきましたね。Q.趣味についてA.仕事の延長線上でゴルフも楽しんでいますが、絵や書、陶芸などの美術鑑賞をするのが好きですね。 東京支店長時代は単身赴任でしたので、週末はあり余るほど時間がありました。うっかりするとテレビを見ておしまいということにもなります。そこで、東京の美術館という美術館は全て見てやろうと思いました。これが趣味の始まりになったでしょうか。 音楽は、クラシックも聴きますが、どちらかといえばジャズ系が好きですね。岡山でも吉田次郎のジャズギターなど聴きに行きましたが、とても良かったですよ。Q.健康についてA.これからの健康維持にもつながりますが、ご先祖さまが若干の田畑を残してくれましたので、平たく言うと畑仕事をしています。実はわが家には母が手入れをしてきた果樹園がありまして、30本ほどのミカンや古い柿の木などがあります。ですから、この手入れだけでもかなり手がかかります。 仕事をしていますと、肉体的と言うより精神的なフラストレーションがたまりますので、自然を相手に土いじりをするのはいいですよ。また、わが家は海が近いので、海に親しむのも健康法。自然と戯れるのが、わたしの健康管理でしょうか。Q.リタイア後の過ごし方A.リタイア後の人生設計を考えますと、80歳までは元気でいたいと思っております。70歳から80歳までの十年間が最後のわたしの人生ではないでしょうか。 それぞれ立場は違うと思いますが、できれば70歳までは、仕事を通じて社会と関わりを持ったほうが健康上も良いのではと思います。 では、70歳を迎えて会社との接点が仮に無くなったとしますと、その後の10年間をどう過ごせば良いのでしょうか。 わたしは具体的なライフデザインとして、一週間の内の3日は畑仕事、2日は旅行、残りの2日は読書や美術観賞、コンサートなどに充てたいと考えています。 こうしてリタイア後の人生を考えるときには、重要な三つの要素があると思います。 一つは「何をしますか」。仕事が無くなると、気が抜けたようになってしまう人もいます。仕事に打ち込んできた人ほど、何をするかを考えていないと魂が抜けたようになりかねません。 もう一つは「誰としますか」。夫婦だけというのは限界があります。 例えば、ゴルフは二人では面白くありませんので、できれば利害関係のない、黙っていてもわかり合える同世代の友人が必要です。それも、伴侶同士が仲良くできる友人ですね。これが、これまで支えてくれた妻への一番の恩返しになると思います。 最後の一つは「じゃあ、それをするのにいくらかかりますか」ということ。やはり、銀行員らしく経済面も押さえておかなければなりません。夫婦二人で過ごす生活レベルに合わせた蓄えも必要でしょう。 この三つが決まれば、ほぼ満足できるシニアライフになると考えています。 還暦の節目には人生の再スタートとして、このライフデザインを描くことをおすすめします。これで、より良い人生のエンディングを迎えることができるのではないでしょうか。リレーインタビュー/2011年創刊〈春号〉 石井正弘氏(岡山県知事)→〈夏号〉末長範彦氏(岡山トヨペット株式会社)→〈秋号〉小嶋光信氏(両備ホールディングス株式会社)→〈冬号〉桐野宏司氏(瀬戸内エ〈冬号〉高田武子氏(Western Piano ムジカクラブ、グループ風代表)→2013年〈春号〉原 憲一氏(山陽放送株式会社)→〈夏号〉川端英男氏(テレビせとうち株式会社)→〈秋号〉宮内正喜リタイア後       泉 史博 氏 プロフィール昭和22年3月5日 生まれ(67歳)昭和44年 慶應義塾大学法学部 卒業     中國銀行(現中国銀行)入行 平成9年 取締役本店営業部長平成11年 常務取締役平成13年 専務取締役平成21年 取締役副頭取平成23年 取締役会長 15シニア世代にエール

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