シニアNavi 岡山 vol.16 2014年冬号
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 世界中には実に多くの「ジャパニーズガーデン」が作られています。その作庭の技術力は想像以上に高く、かつ膨大な費用を要したことが容易に想像できます。しかし、現地に立ってみると「何か違和感を覚える」ことがよくあるのです。 それは多くのジャパニーズガーデンに真っ赤なペンキを塗った「鳥居らしきもの」を見かけるからなのです。 特にシニア世代の皆さんならその「赤色やペンキの艶」に違和感を覚えると思います。逆説的ですが鳥居は「日本らしき物」を象徴するオブジェであり、日本を現す「ある種の看板」のような存在と認識されていることが見て取れます。 今回は「偶然発見された中世の鳥居の基礎」を紹介し併せて、材質の異なる有名な各地の鳥居(写真①〜④)を紹介します。 旧但馬国(現兵庫県北部)には二つの一ノ宮が存在します。一社は出石神社(兵庫県豊岡市旧社格国幣中社↓岡山の吉備津彦神社は国幣小社)あと一社は粟鹿神社(兵庫県朝来市旧社格県社↓津山市二ノ宮高野神社と同格)。この粟鹿神社の石造鳥居新築工事の基礎工事の際、地中から室町時代以降の物と思われる鳥居の基礎が出土したのです。(右写真 ・ )文化財として認定は受けていないので、その部分を掘り起こし、新たに「石鳥居」を設置し平成11年に竣工しています。出土した基礎の石組は新装成った鳥居の脇に置かれていますが、案内板も無いので参拝された方は、一級建築士「近代建築施工技術史研究会」会長。明治・大正・昭和初期までに開発された建築施工技術とそのルーツを調査研究。特に「伝承されなかった幻の建築技術」の発掘をライフワークとし全国行脚中。古代から受け継がれる施工技術はじめに中世に建てられた鳥居の基礎発見行って発見 !見て感動 !児玉 博文文・写真ユージー技建株式会社建築部・部長建造物からひもとく歴史見聞録※1あわがじんじゃ※1粟鹿神社にお話をお伺いすると平安時代のものか?との事でした。しかし、粟鹿神社が政治的に最も力を持った時代(出石神社より上位にランクされた時期)である室町時代以降に建造されたと考えるのが妥当ではないかと推察。(A) 礎石中央の穴に柱脚部のダボ  凸が挿入される。(B) 鉢伏石・この重石が柱の横揺れ  を抑制する重要な部材。出雲大社仮遷宮祭当日建築士児玉 博文の「鳥居」について とりいおもし(A)(B)UGコラム16

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