シニアNavi 岡山 vol.17 2015年春号
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閑話休題「崇め奉祭るもの」であり、庶民が登る対象ではありませんでした。その常識を覆すかのように幕末期に出現した、「拝観料を徴収して塔の中が見学でき、回廊からの見事な眺望を堪能できる」木造の塔はさぞ画期的だったと思います。黒船の来航・開国・尊皇攘夷といった騒然とした世相の中に誕生した清水寺の木造三重塔は、当時の「アミューズメントパーク」だったのかもしれません。この様な塔は他に四国にも建立されたとあります。是非一度、ご自分の足と目で体験されてはいかかでしょう。 日本の木造の塔は「地震では倒れない!」、そんな伝説があります。多少誇張されていますが、屋根の上に立つ相輪が崩れた等の被害はあっても地震で完全倒壊したという事例は無いと思います。但し、地震ではなく昭和9年室戸台風の風害により、大阪四天王寺の木造五重塔が倒壊し、大変な大惨事となりました。 四天王寺五重の塔は拝観料を払って登れるようになっていたため、観光客ともども倒壊したのです。室戸台風でなぜ簡単に倒壊してしまったのか?幾つかの研究論文や倒壊原因についての言及がなされていますので少し紹介します。(A) 宮大工・山尾新三郎氏の話 昭和初期、五重塔の一般開放の際に、見物客が堂内を行き来しやすいようにするため、構造上最も大切な部材の一部である桔木(はねぎ)を切断していた。宮大工としてはこの重大なる過失に対し「あんなことをして今に塔を倒してしまうぞ」と大変に怒ったという逸話が伝わっている。 (B) 関西大学准教授・西澤英和の説①初層の柱のシロアリ被害と腐食が顕著であった。②門前の道路が市街地改造で伽藍に対し45度に向いた形となり台風による強風が塔に対してより強くかかった。 いずれにしても、日本の木造の塔は構造的に非常に合理的に設計・施工されたことは事実です。大阪四天王寺五重塔倒壊事故のような人々の耳目を引き記録に残された大惨事は非常に稀なケースである。※注2 桔木(はねぎ)天秤棒のように片方に加重をかけることによって、支点の反対側にも同等の荷重をかけるために用いる部材。「遊園地のシーソー」をイメージしてもらうと分りやすい。Vol.7ユージーだからできること。〒701-4303 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍4544-5 TEL.0869-34-4561〒701-4303 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍2222-1 TEL.0869-34-4800不動産などのお悩みをサポートいたします。建設業許可/岡山県知事許可(特-22)第1610号一級建築士事務所/岡山県知事登録第12260号宅地建物取引業/岡山県知事免許(8)第2824号いこい処 笑食亭建築事業(店舗・オフィス)ユージーハウジング(住宅部門)不動産事業土木事業建築事業(倉庫・工場)アイ・デザイン (一級建築士事務所)アグリ事業UG食堂好評営業中※注2あが   たてまつ営業時間 : 午前11時半~午後5時定休日: 日・祝・第2&4土曜日23UGコラム

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