シニアNavi 岡山 vol.20 2015年冬号
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「ひざがはれて正坐ができんようになった。」「すねが伸びんようになった。」病院でよく聴く患者さんからのことばです。 ひざは人間のからだで一番大きな関節です。そのぶん負担も大きく年をとると不具合がでやすい関節なのです。今回はひざのいたみとの付き合い方について考えてみます。川口 洋倉敷リバーサイド病院人工関節センター長平成元年防衛医科大学校卒業。平成5年、倉敷中央病院。平成18年12月から倉敷リバーサイド病院~現在。経験手術数7500件・人工関節の手術数1900件、関節の痛みでお悩みの患者さんへの講演(元気塾)を定期的におこなっている。ひざを自動車にたとえるとひざが痛くなりやすい人とは先生Kurashiki Riverside Hospital Presents ひざの関節は硬い骨と骨をつないで動く機械の歯車のようなものです。長い間使い続けると少しずつ擦り減ってきます。古くなった昔の車を思い浮かべてください。ひざの不具合と比べながら考えてみましょう。●朝エンジンをかけようとしてもすぐにかからない。↓朝の動き出しはひざがかたく痛む。特に冬の寒い日はエンジンのかかりが悪くなる。↓寒くなると痛む。●変な音がする。↓骨がすりあってズリズリ、コクコク音がする。●ガタガタしたりして乗りこごちが悪くなる。↓カクカクして歩きづらい。●スピードがでにくい。↓走れなくなる。●上り坂は遅く、下り坂ではブレーキの効きが悪い。↓階段の昇り降りがつらい。●ハンドルがふらつく。↓よろめいて転びやすくなる。●ドアや窓ガラスの開きが悪くなったり完全に閉まらなかったりすることがある。↓ひざが伸びない、正坐ができない。●しばらく動かさないとバッテリーがあがって動かなくなる。↓病気で寝込むと歩けなくなる。●長距離を走るとオーバーヒートする。↓無理をするとひざが熱をもってはれる。●時に故障して動かなくなる。↓時にひざが痛くて歩けなくなる。 車は古くなれば買い替えることができますが、ひざは替えることはできません。長くじょうずに使いたいものです。体重が重い人。農作業や重いものを運ぶなどの重作業をする人。男性よりも女性。O脚の人。正坐やあぐらをかいて直接床に座る和式の生活。外出が車ばかりで歩かない人などです。Doctor’s Column38

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