シニアNavi 岡山 vol.21 2016年春号
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「鏝絵」について(前編)では、「身近にある鏝絵」と「日本最高レベルの鏝絵」を紹介しました。今回は、少し足を伸ばしドライブ気分で見に行ける鏝絵を紹介します。    西日本に於ける「二大鏝絵集積地」は、鳥取県琴浦町と大分県安心院町。どちらも「経済的に豊か・鏝絵職人の拠点がある・そして地域住人に文化を愛する気質が備わっている」ことなど、幾つかの共通点があります。今回は、琴浦町光の鏝絵を紹介します。 琴浦町光地区は、伯耆大山と船上山を背に日本海に向けて開けた土地で、岡山市内からは高速道路で琴浦船上ICまでおよそ2時間。閑静な集落には鏝絵の見学コースが設定されていて、ルートに従って進めば約20軒程の民家に施された色鮮やかな鏝絵を見ることができます。静かな集落の中を歩いていると時間が止まったような錯覚におそわれ、昭和にタイムスリップした、そんな感覚に陥ります。 この集落にある建物の構造や規模は驚くほど似通っています。当時、没個性の建物が多く建てられていたことから、鏝絵が個性を主張することになったのです。建物に施された鏝絵を見て歩くと、職人さんがアイデアを絞りり、施主である旦那衆に納得して貰う為に、色々と工夫した痕跡や職人としての意地と誇りとが見て取れます。鏝絵職人は単なる左官職人ではなく、立派な一級建築士「近代建築施工技術史研究会」会長。明治・大正・昭和初期までに開発された建築施工技術とそのルーツを調査研究。特に「伝承されなかった幻の建築技術」の発掘をライフワークとし全国行脚中。行って発見 !見て感動 !児玉 博文文・写真アイ・デザイン株式会社設計部・部長建造物からひもとく歴史見聞録建築士児玉 博文の鳥取県東伯郡琴浦町光集落に残る現代の鏝絵ほうきだいせんせんじょうざんみつあじむ漆喰の話  其の二「鏝 絵」についてこてえ中 編代表的な民家の倉(蔵)代表的な民家の倉(蔵)琴浦町光《所在地》鳥取県東伯郡琴浦町光岡山鳥取県中国道山陽道米子道島根県玉造温泉松江倉吉三朝岡山より約2時間30分岡山自動車道と米子道経由民家の玄関部分(波と亀)一階と二階の帯状のレリーフが印象的民家の玄関部分(波と亀)一階と二階の帯状のレリーフが印象的 中央で切断 中央で切断UGコラム18

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