シニアNavi 岡山 vol.23 2016年秋号
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▼続きは第3回セミナーでご案内します!見えます。「見返りの塔」として知られる安住院多宝塔(岡山県重要文化財)は約265年前に建立され、工事に関わった邑久大工達の名前も残されています。この塔は平成18年から5年をかけて屋根葺替工事が行われました。瓦や母屋、垂木を撤去すると、暴れ竜の如く乱れた木材が使用されていることが分かります。製材された材料の入手が容易だった江戸中期、何故このように曲がった木材を多用して塔を建てる必要があったのでしょうか? 江戸時代には、日本建築の美しい木組みを分度器や三角関数を使うことなく直角定規とブンマワシ(コンパス)を使い幾何学の応用で加工寸法を決める「規矩術」が完成の域に達します。そして社寺などの建物の各部材の寸法や、その組み合わせを比例によって定める「木割り」の発達とともに、部材の規格化、建築のマニュアル化が進み、匠たちの美的感覚や新しい技術への挑戦と云った個人技の発表の場は次第に失われていくのです。そうした中、木造の塔建立といった大仕事は己の技を見せつける絶好の機会であり、安住院多宝塔に見るような癖のある材料を「己の力量で生かしきる」ことが、限られた技量発表の術だったのではないでしょうか。  最後に紹介するのは、国指定重要文化財「石谷家」(鳥取県八頭郡智頭町智頭地内)の「硝子戸のレール」です。竹製のレールなので温湿度による変形が少なく、すべりも滑らかです。そしてレールのジョイント部をV形に加工して繋ぐことでレールの横ズレを防ぎ、硝子戸の動きもよりスムースに滑動できるように工夫されています。また頭を平らに潰した釘を、竹の繊維に平行になるように打ち付けている点にも注目してください。戸車の転びの衝撃を減少させているのです。 今回は「木造大工職人のこだわり」と題して、彼らの気概が感じられる仕事をご紹介しました。そこには時代々々を生きた職人達の「思い・意地・意気地・こだわり・見栄・根気」が秘められているのです。Vol.13ユージーだからできること。〒701-4303 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍4544-5 TEL.0869-34-4561〒701-4303 岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍2222-1 TEL.0869-34-4800不動産などのお悩みをサポートいたします。建設業許可/岡山県知事許可(特-22)第1610号一級建築士事務所/岡山県知事登録第12260号宅地建物取引業/岡山県知事免許(8)第2824号いこい処 笑食亭不動産事業土木事業建築事業(倉庫・工場)建築事業(店舗・オフィス)ユージーハウジング(住宅部門)アイ・デザイン (一級建築士事務所)アメニティ事業部アグリ事業UG食堂好評営業中営業時間 : 午前11時半~午後5時定休日: 日・祝・第2&4土曜日21UGコラムあんじゅういんたほうとうおくきくじゅつきわぎすべかつどう安住院多宝塔の瓦、母屋、垂木を撤去した状態V形のジョイントと頭を潰した釘第3回「歴史見聞録」ミニセミナー参加者募集!開催日時11月19日(土)13時30分からお申込み詳細は巻末47ページをご覧ください。無料

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