シニアNavi 岡山 vol.23 2016年秋号
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 同じように右膝の手術をして1ヶ月目の患者さんが二人、病院にやってきました。 一人目の患者さんは「手術した右のすねをかばうばあするから、左のすねまで痛とうなっていけん。手術なんかせんほうがよかった。」と不満顔です。 二人目の患者さんは「ありがとう先生。手術してもろうた右のすねはよーなったわ。左のすねも〝きゃっ〞とするけん、またひどうなったら手術してもらわんといけん。そんときはよろしゅうね。」とこちらは笑顔です。 一人目の手術はうまくいかなくて、二人目の手術はうまくいったというわけではありません。二人とも同じ病気で同じ手術をして、手術をした右膝は良くなり、手術後はすぐには右脚に全体重がかけられないので、左膝は負担がかかって痛みが強くなったので病院で患者さんを診てよく思うのですが同じ年齢、同じ病気、同じ症状でも辛そうな人とそうでない人がいます。この違いはいったいなぜなのでしょうか?今回はそんなお話です。Kurashiki Riverside Hospital Presentsす。手術をおこなった事により二人の患者さんは右膝の痛みが楽になったという良い出来事と、左膝の痛みがきつくなったという悪い出来事の二つを体験したのです。 コインに表と裏があるように、たいていの物事には良い面と悪い面の二面性があります。自分は損ばっかりしていて良い事がひとつもないという人は、えてして物事を悪い面からばかりみている傾向があります。逆に明るく健康的な生活をされている人は、二面性のある物事を良い面から捉える習慣が自然と身についているのです。 60歳70歳80歳と年を重ねると、人はいろいろな経験を積むことになります。 良い経験もあれば、やってしまった、といういたたまれない辛い経験もあるでしょう。↓Doctor’s Column32

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