シニアNavi 岡山 vol.23 2016年秋号
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平成27年、岡山県内の交通事故による死者数の6割以上が65歳以上の高齢者。被害者になる可能性も大きいのですが、最近では加害者になる高齢者の割合は、以前と比べて高くなっています。そこで、交通事故を起こす前に考えてみたい運転免許証の自主返納。その思いをサポートするために、岡山県警では「おかやま愛カード」を発行しています。高齢者の交通事故の現状や「おかやま愛カード」について、岡山県警の朝原さんにお話を伺いました。 平成27年に岡山県内で起こった交通事故による死者数は87名。そのうち65歳以上の高齢者は53人、全体の約6割をしめています。また、交通事故のケガが原因で、寝たきりになることも…。決して他人事ではない高齢者の交通事故です。 シニア世代は、個体差はあるものの身体機能の低下により、交通事故への危険度が増加します。ご自身はしっかりしていると思っていても、「平衡感覚が鈍ってしまい自転車で転倒する」「聴力が弱って後ろから来た自動車に気づかない」「自動車が近づく前に渡れると思ったが、脚力が弱っていて渡れなかった」などということも少なくないようです。 また、忘れっぽくなるのも事実。夜の反射材や自転車のヘルメットも、分かっていながら忘れて出かけることも多くなります。そこで、目立つ場所に貼り紙をしておく、自転車の鍵とヘルメットを一緒の場所に置いておく、反射材が付いている靴を履くなどの工夫が必要でしょう。 こうした身体機能の低下は徐々に衰えてきますので、どうしてもご本人は気づきにくいものです。周囲に言われて気づくこともあると思いますが、高齢者の方々はなかなかそれを認められない傾向もあります。また、大変に個人差がありますので、年齢だけで決めつけてしまうこともできません。 なかには、運転免許証の更新ができれば大丈夫だろうと思っている人もいますが、残念ながら運転免許証の更新ができたとしても、能力が鈍っていないわけでも、交通事故を起こさないわけでもありません。ですから、自己判断による運転免許証の自主返納が重要なのです。増加し続ける高齢者の交通事故朝原 健さん岡山県警察本部交通部交通企画課高齢者交通安全対策室「おかやま愛カード」運転免許証を自主返納したらお話を聞いたのは!警部補活用しよう!巻頭特集 クルマに頼らないスローライフ8

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