シニアNavi 岡山 vol.26 2017年夏号
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編集部が取材をした5月18日は午前5時10分の日の出。大きな火の球のように輝く力強い朝陽に感動。「御のが日拝の神髄とのことで、実際に大きく口を開けて日の出の太陽を呑み込みます。神道山ではこの御日拝けんしょうじょうぶつそし河野老大師◆真実に目覚める人は、たいてい大きな苦悩を抱かれているものです。 黒住の教祖さんも、悩み苦しんだからこそ、天地神明に生かされていることを感得なさったわけです。 これは、我々の言葉でいう「見性成仏」お釈迦様は、12月8日の金星をご覧になって、世界の真実を体感しますが、同じ体験した方を「祖師」と呼びます。思うに黒住教祖様は「祖師」であられる。太陽と金星という違いはあっても、見性があったのは同じです。お釈迦様も生老病死に対する苦悩がありました。「せっかく生まれてきたのに、どうして病気を患い、年をとり、死んでいかなければならないのか」。そのことに大変苦悩し、苦行が始まります。世の中の真実に目覚めるときには、その前に大変な苦悩がある。人は苦しみを嫌がるものですが、そういう点から考えてみれば、苦しみは真実に目覚めるきっかけです。気づきにつながるむしろ幸いだと思えば良いのです。そう思えば、心は軽くなります。 最近、私が感動したのは、アメリカの漫画「スヌーピー」です。ある人から1冊いただいて、何だろうかと読んでみたらば、あの犬は、いつも屋根の上で寝ています。そこへ、ルーシーという女の子がやってきて、「あなたにだってできる仕事はいくらでもある。なのに、いつも屋根の上でひっくり返っている」と文句を言うのですが、スヌーピーは相変わらず寝ているだけです。そこで女の子はあきれてどこかへ行ってしまいます。するとスヌーピーは「犬でいることが24時間の仕事なんでね」とつぶやくんですよ。これを人間に置き換えて考えてみると、「24時間人間でいることが私の仕事なんだ」と思えば、くだらない人間より少しは良い人間で過ごしたいと思いますね。人間として過ごしていることそのものが、生きがいと思えば、あまり悩む人はいなくなると思います。7巻頭特集 よりよく生きる

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